コラム

フジテレビ早期退職者募集に見る日本衰退を認められないメディアの図式

この問題は日本の労働環境の象徴的な問題

早期退職者を募る大前提に日本の労働法では整理解雇に踏み切る前に先ずは早期退職者を募集する必要が有る。

これを敢行するとフジテレビのみならず優秀な人材から辞めていくことが容易に想定できた。 結果もたがわず、他やフリーでも活動できる有名プロデューサーや有名アナウンサーが流出した。

代表としてフジテレビの早期退職者を見出しにはしましたが、フジテレビではハイレベルの例でありますが もっと現場的な目線で見るとどうでしょう。

転職したことがある方ならば分かりますが、どんなに入れ替わりの激しい職場でも必ず辞めないお局さんや、老害に近い職員、社員が居るのを見たことがあるでしょう。

実体験から見る駄目な人材しか集まらない会社の構図

かく言う私も副業を行いながらサラリーマンを続けていく中で副業の業績が伸びてくると、かなり客観的に自分のいる組織が何でこんなにも嫌な人ばかりが残り、何でこんなにも無駄な作業があるのか見えてくるようになっていました。

私個人のサラリーマンと個人事業主として事業を並行して行っていた時の一番最後の状態としては純利だけでサラリーマンの年収を半年足らずで創出していたので、収入の面の不満で組織を辞める決定打にはならなかった事が普通と違っていたと思います。

逆にそんな収入バランスなのにサラリーマンを続けていた理由としては、

〇職場が近いから

〇普通の同職種からみて早く帰れるから

〇社会保険を負担してくれるから

この職場はダメな人材が集まる悪い例のような組織で辞めたくなる理由として

〇お局や老害と呼ばれる人が残りやすい体質(他では通用しない)

〇とにかくケチ(交通費まで削ってくる)(お金が無くてケチな人ばかり)

〇必要な経費を出さないから無駄な作業が多い

簡単にまとめるとこの良い悪いポイントが全てで収入面で換算するとおおよそ年間80万~100万程他同職種で条件の良いところで探せばあったかもしれませんが もちろん個人的にはその収入の差額は問題となる所ではありませんでした。

良いポイントの近いからというのは生活拠点から近いのは通勤5分レベルですので逆にいい点と言えば唯一これだけと言ってもいいかもしれません、こればかりは他を探してもそこ以上の条件は無い訳です。

駄目なポイントについて解説するとキリがありませんが。

先ず一番はマイナスの人材が残る事、職場条件を他と比べた時完全に条件がわるくても居座り続けるのは大抵は運よく役職がつき自分の我が通せるから、や、今までの経験上自分を受け入れてくれる職場が無くようやくそんな場所を見つけた人、あるいは両者のタイプしか残りません。

兎に角ケチ!これは給料を上げるにも当然繋がりますが、経営を身銭を切って行っている立場からすると、誰も得をしないケチをしているのです。例ば交通費ですが、面接時に説明して認められた交通費を後から認めないとケチってくる。交通費や物品購入、しいては給料まで基本的に経費は課税されないものであって、どの道利益にすれば税金で持っていかれるものなのです。

基本的にこの必要な所に経費を回さない考え方はサラリーマン経理がやりがちなことで、全体の利益や先行投資あっての先の利益が全く分かっておらず、サラリーマン経理が更に上や本部に経費を節約しましたと報告し、評価してもらいたいだけ、若しくは私情で嫌がらせをしたいだけの間違った経営です。

個人事業主の私ですら広告費、編集プログラム、エンジニアの必要な物は身銭から出していてそれはサラリーマンやらされ経営者とは全く意識が違う自負があります。

この様な体質の組織はあえて衰退してほしい物ですが、このような組織でも困ったことに経営が成り立ってしまいやすい業種を挙げさせて貰います。

〇病院(健康保険各種公的保証を受ける事が出来る為 特に高齢者病院)

〇保育園(自宅の近くを選ぶ利用者が多く退職者が多くても特別問題が無ければ利用者が必ずいる 公的資金保証を受けることが出来るため)

〇公務員、公務組織(役所から政治家まで公的資金を受けれる代表的な存在、但し労働者側も非正規いがいは必ず手厚い収入がある)だからこそ問題も多い)

今回はフジテレビを題材に上げましたが、社員単位では平均収入は高いものの、あれだけの企業すらも今の時代とそぐわないコンテンツ営業をしているからこそ整理解雇をする準備段階に入っている。優秀な編集者、技術者も必ず収入の高い方に流れていく。

今は情報を牛耳っていたTVがオワコンとなり、日本のコンテンツではないYouTubeが情報を牛耳る。YouTubeで自分の動画を宣伝して貰うと幾らになるかご存じだろうか?1万600回表示させ2000回再生してもらうのに16000円がかかる。

それでも今までTVCMで出ていたものすらYouTubeで広告が出ている。しかもその方が宣伝効果がしっかりしている。

つまり日本のTV業界から確実に収益を奪っている、尚且つTV業界では携わる人間が多く問題も、中間搾取も多い。演者であるタレントや芸人よりも遥かにYouTuberのほうが収入は多い、つまり企画や演者も必ず流出しシフトする。益々TVには搾りカスしか残らない残念な結果を計算しつくされた、正当報酬のアメリカ式出来高制にトコトンやられた結果である。

最後にそのYouTubeですらオワコンとなり次のメディアが現れる事となるが誰もが企画演者、発信者となることは変わらない構図で有ることは間違いない。